るみちゃんの未来の自分へ

北陸鉄道金名線



散策日:2019年9月16日
北陸鉄道 金名線【鶴来〜白山下】
            (1987年廃止)
距離:16.8km
位置:石川県白山市鶴来町
移動手段:自転車


(wikiより→)


鶴来駅から中鶴来駅まではかろうじて線路が残っている。

今回夏に訪れたので雑草がひどかったが、雪解けの時期に来たらしっかり線路は確認できると思う。



北陸鉄道石川線の鶴来駅よりスタート
駅のすぐ南側。線路が残る

@県道45号とクロスする踏切跡

@同じ位置から南向き

A踏切跡。鶴来駅方向
A同じ位置より中鶴来駅方向

中鶴来駅跡。
ホーム跡は残るが、カットされている

中鶴来駅跡。
つるぎ病院の駐車場になっている

B踏切跡より南向き
B北向き。中鶴来駅方向

Cこのあたりは雑草がひどく、線路跡が分からなかった
C道路に変わってしまったのか、左の雑草の区間が線路跡なのか・・・?

5月にここを訪れた時は、加賀一の宮駅は改修工事中で中に入れなかった。
今回、出発前に調べてみたら7月下旬に改修が終わり、一般公開が始まっていた。
ちょうどタイミングが良かったので立ち寄る事にした。

到着は8時20分頃で、開館は8時半から。
地元でこの建物を管理されている方がちょうど準備をされていて、
中に入れてもらえることになった。ありがとうございます〜(^◇^)


7月末に完成したばかりの新品

保存された加賀一の宮駅

駅舎の表側と裏側にバイクラックが設置されていて、
休憩場所にはぴったりだった。
道ができたてで走りやすいのか、子連れのサイクリストや
ローディーが何組も走って行った。


ホーム側。柵はいらないな〜(T_T)
あまりホームっぽくない

駅舎内。駅員室側。
二階の使用用途は不明。

駅舎内は当時使われていた機材などが保存展示されている。
駅員さんがいた側には壁に当時使っていたシールなどが
そのまま残されており、いろいろ想像をふくらませてくれる。


駅舎内には機材が展示されている
味のあるスイッチ♪

まだ工事の線が生々しい
何組もローディーが走っていた

加賀一の宮駅を出ると、手取川取水口があり、
水が音を立てて流れている施設があった。
そこを過ぎると、国道157号の下をくぐる。


Dしばらく一直線に伸びる
E白山町南交差点のすぐ横。
県道44号をくぐる

EとFの間で住宅街の横を走るが、線路は住宅街のど真ん中を抜けていたよう。
廃線になり、後で住宅街になったようだ。自転車道は住宅街を迂回するように
妙なカーブで伸びているが、線路跡ではない。


F住宅街を抜けた先にある線路跡。
 見通しのいい景色が続く。

手取中島駅付近。今回は場所が分からなかったが5月に撮影した写真にかろうじて駅近くの画像があった。


手取中島駅と広瀬駅の間に銀色の鉄橋が架かっているが橋の上部を見ると、自転車とSLのモニュメントが掲げられていて、とてもいい雰囲気の鉄橋となっている。
この廃線のハイライトと言ってもいいと思う。

帰ってwikiで調べてみたら、一度撤去されたらしいが、同じ部材を再利用して、橋を架けなおしたらしい。

金名橋。道のカーブが廃線〜♪
広瀬駅南側。県道44号を渡る。

広瀬駅南向き
広瀬駅北向き。かなり広いので、すれ違いできる2線あったのかな?

G広瀬駅から先は田んぼの間を縫うように県道44号と並走する道が続く。
H視力が良くなりそうなくらい、見通しのいい自転車道。左右は田んぼ。


瀬木野駅跡。県道44号と近くなり、駅名板が目印。駅舎などは残されていない。
駅名が目印。またこの廃線は他と同じく、駅があった場所にバス停が設置されている。バス停の名前も鉄道の時と同じなので見つけやすい。

服部駅。一つ前の瀬木野駅から距離はかなり近い。県道44号にバス停が立っているのが目印となる。
服部駅。バス停から伸びる小さい道が駅のメインストリートかな?

I時々、この地図が出てくる。駅の位置も表示してくれていれば良かったのに・・・
加賀河合駅?多分ここだと思うだけで、確信は持てない。自信なし。

加賀河合駅から大日川駅の間は少し上って少し下る。
また木々が生い茂り、少しうっそうとした雰囲気の所を走る。


大日川駅。ここは駅名板が立てられているのですぐ分かる。でも痕跡はゼロ。
説明板。ここに来て、やっと駅名が表記されている。各駅跡で表示しておいてほしかった・・・。

J大日川駅を出ると橋を渡り、南下していくが、途中「下野駅」は痕跡が見つからず、見落としてしまった。道幅も広く、ここを線路が走っていた事は想像できない。
手取温泉駅。現在は駅名看板が建てられているが、痕跡はゼロ。

手取温泉駅。地図が設置されている
K釜清水駅すぐ横のT字交差点。線形がおかしいなと思っていたら、線路跡が少し手前からずれていたよう。

釜清水駅跡。このそば屋さんが駅跡だったよう。ツーリング時に立ち寄るのもありと思う。
釜清水駅。車道を走ってくると、この写真の右端にたどり着く。どこから道と線路が分かれたのか見落としてしまった。

釜清水駅より南向き。線路跡が伸びる
弘法池


釜清水駅の近くに「弘法池」という湧水があるらしいので立ち寄る事にした。弘法大師が杖を突くと、水がわき出した伝説は日本各地にあるが、ここもその一つ。
水は汲むことができるが、見ると浮遊物があったので、飲む時は一応フィルターでろ過してからの方がいいかも。

釜清水駅を出ると、再び県道とクロスする。
鉄道が走っていた当時は踏切があったと思われるが、
痕跡はゼロ。


L北西向き
L南東向き。見通しはよい。路面も綺麗


Mしばらく走ると、岩肌が特徴的な山が見えてきた。写真には写っていないが、結構な迫力。
N景色の変化はほとんどない。

下吉谷駅跡。ここは完全に駅のにおいが残っていたので、すぐに分かった。
下吉谷駅跡。この木は廃線前からあったんじゃないかな?目印になる。

下吉谷駅のすぐ近くに手取川を渡る橋があり、行ってみると、
渓谷が見られた。「手取渓谷」という場所らしいのだが、
この日は残念ながら川の水が茶色だった。
本来はもっと澄んだ川の水なのかもしれないが、どうなんだろう?


手取渓谷
O渓谷に立ち寄り、廃線に復帰。


廃線とは関係ないが、ここの滝は水量が結構あり、迫力がある。
金名線廃線ツーリングに来たらオススメの立ち寄り場所だと思う。
ちなみに今回は滝の下までは行かず。
階段が結構急なので、運動靴で来る方がいいと思う。

西佐良駅?ここは皆目分からず。
距離的にも、道の雰囲気も駅跡っぽい印象を受けたが、空き地や痕跡が見当たらない。

西佐良駅?どんな駅だったか分からないが、車を停めるようなスペースは無かったんじゃないかな〜?

P相変わらず変化の無い道が続く
Q三ツ屋野駅近く。バス停が近づいてくる

三ツ屋野駅?ここも正確な位置はさっぱり分からなかった。対向車線と順行車線のバス停の位置が結構離れており、駅跡が特定できず。写真右端にバス停がある。
三ツ屋野駅?この写真の道を右折すると、順行側のバス停がある。右側の石組みは苔が生えていたので、それなりの年月を感じた。廃線より前からありそうなので、駅跡ではないと思うのだけど・・・。

R三ツ屋野駅を出ると、山の谷間という雰囲気になってくる。
S棚田が見えたり、稲穂が綺麗だったり・・・。他に見るものはない(^_^;)

白山下駅。サイクリングコースの終点ではないが、線路としては終点。
白山下駅。駅舎は完全に建て替えたよう。かなり綺麗な建物となっている。

駅舎の向かいの倉のコテ絵
白山下駅舎内。この日は施錠されていて、展示資料を見る事ができなかった。残念

金名線は全線が自転車道になっており、路面も綺麗なので走りやすいコースとなっている。
廃線としては痕跡がほぼ残されておらず、ハイライトは加賀一の宮駅と金名橋と、
手取渓谷の3か所。
途中コンビニがなく、自販機もあまり目にすることは無かったので、
水分はしっかり持っていく必要はあると思う。

線路わきには県道が走っており、スピードを上げて走りたい人は
そちらがおすすめ。交通量も少ない。

サイクリングコースはこの白山下駅からさらに3kmほど南に伸びていて、
道の駅瀬女まで続いている。今回道の駅まで行ってみたが、大規模道の駅で
訪れる価値はあると思う。

廃線探訪ツーリングとしては、痕跡が少なく、楽しみがあまりないコースだが、
高低差があまりなく、子供連れのツーリングコースにはもってこいだと思う。

また来る機会があれば、今度は駅の位置をしっかり調べてから来ようと思う。

おしまい