るみちゃんの未来の自分へ

エタップデュツール(旅編2)




【 7月22日(火) つづき 】


・ゴンドラ
資料館を出て、向かいのロープウェイの建物へ。ラストが19時で、今の時間が18時過ぎ。登りきるまで10分ほどらしいが、上まで上がってみることに。
一人往復10ユーロ(約1400円)


2015年のMTBのワールドカップのコースになっているらしく、UCIの看板が設置されていた。一緒にあがる車両にはダウンヒルバイクが積まれていて、一人それで下ってくるようだ。


18時20分ころに上に到着。途中、窓から見える景色は、
町の古城から見た景色とは全く違い、飛行機の高さの視線だった。
標高1000mまで上がり、町を一望。
地平線が見えるような風景だった。



ゴンドラの山頂側の乗り場の向かいには
鍾乳洞があるらしく、昔住んでいた現地人のモデルも展示されていた。
毛皮を身にまとい、骨格はがっしりしている(あくまで主観的だけどね)。

山頂までは徒歩で上がれる距離のようだったが、
くだりのリフトの時間を考えるとかなりぎりぎり。

二人でダッシュで山頂まで行き、急いで写真を撮って、
ダッシュで下山。あ〜しんど・・・ハァハァε-(。_。;)ノ┃木┃

ゴンドラはかなり古くからあったようで、これまた白黒写真の展示もあった。



・カルフール
下に戻り、再びカルフールへ。

買い物があったのだが、嫁が店員から最初に聞いていた時間は夜9時くらいまで開いているという情報だったのだが、行ってみるとすでに閉店の準備が始まっていた。

おたおたしていると、近くにいたお客さんが「早く行っといで」と教えてくれた。ダッシュで商品をかごに入れ、ダッシュでレジへ。
JCBカードは使えず、VISAカードで支払い。

店を出るときはスタッフの人たちはかなりご機嫌斜めだった( ̄ω ̄;) ブヒ〜 




・宿、夕食
徒歩で宿に戻り、荷物(二人とも両手にいっぱいの荷物)を置いて、すぐに夕食へ。
ホテルのすぐ近くにパエリアが食べられる店があったので
嫁の希望でパエリアを食べに行く。



やはり米が恋しくなったらしい。

私は毎日同じパンでも平気なんだけど。
イカ墨パエリアとサラダを注文。

しかし、前日外食したときもそうだったのだが、注文したものと違うものが出てきてちょっと残念。


メインのパエリアはちゃんと出てきたのだが、サラダが違う種類のサラダが出てきた。
( ̄ヘ ̄;)ウーン、適当だ。

後日Kさんに話を聞くと、フランスではメニューを見て食事を決めるのではなく、店員と会話をして食事を決めるのだそうな。

その日のおススメであったり、客の好みを会話の中から抽出し、その日のそのお客にあったベストな料理を出すようだ。

メニューを見て食事を決めるスタイルに慣れている日本人には、ちょっと不慣れなシステムだが、料理にこだわるフランス人ならではなのだろう。

ちなみに、一つの皿を夫婦で交換して両方の味を楽しむという行為は、食事の際のマナー違反になるとかで、フランスの食卓では決してやらないそうな。

とは言え、そんなしょっちゅうフランス料理を食べられるわけではないので、今回の旅では嫁と料理を半分ずつ交換し、味を楽しんだ。

・パエリア
イカ墨パエリアはベシャベシャでも、固めでもなくちょうどいい感じの食感でおいしかった。

二人で夕食を食べていると、観戦組が帰ってきて、これから夕食を食べに行くとの事。

夜9時以降に夕食になる事が多く、観戦組はこの日もそうだった。
ただ、日が明るく、夜9時という感じではないので日本の6時くらいの感覚で夕食が食べられる。

おかげで、結構体力が必要になるのだ。

夕食後、宿に戻り洗濯して就寝zzz。

23日へ





【 7月23日(水) 】

←↑高速道路で走るキャラバン隊の車。
 すんげ〜シュール( ̄m ̄〃)ぷぷっ!


 初観戦日。6時半朝食、7時半出発。
 会場着が9時半頃。



←村の中でのすれ違い。壁にあたる〜!

バイクで走る組みは山頂まで走っていく。
バイクを解体した自分は徒歩で動くことに。
たまたま、このステージのゴール地点にはロープウェイがあり、ゴール地点まで登れることができた。



しかもツール特価で5ユーロで登れる。  
会場にはツールドフランスのオフィシャルグッズブースがあり、お土産を数点購入。

徒歩でツール観戦する人が自分を含め7名いたので、ゴンドラで上まで7名が上がった。
バイクで上まで走る組が5〜6名ほど?残りの方は別行動と、1名が日本へ帰国。



ゴンドラで上に上がると、天気がよく、最高の景色。
キャンピングカーがたくさん停まっていて、テントも多い。
スキー場がメイン産業らしく、宿も山頂には多く、独特な雰囲気。
音楽が鳴っていたり、バーベキューがあちこちで食べられていたりと完全に夏祭りの状況。



ゴンドラにて山頂へ↑→
奥に見える道路はセントラレーの登りコース。

ゴール地点まで歩いていき、ゴール周辺を散策。そうこうしている内にバイク走行組が山頂にゴール。

バイクのある状態で観戦するのは小回りが利くので、ゴールに近いところで観戦できるのだが、徒歩組はバスに戻る時間を計算してある程度のところまで下山していなければならない。

ロープウェイで下山する案もあったのだが、行列がすごく、とても1時間では下山できない状態になるらしい。
というわけで、徒歩で11kmを下山しつつ観戦することに。




コース上を歩いていると、いろんな人がいて、みんな思い思いに時間を使っている。

多くがキャンピングカーで来ていて、イスとテーブルを出し、お酒を飲みながら景色を楽しみつつレースが通り過ぎるのを待っていた。
ゆったりとした時間の使い方だ。バカンスってやつだね。



そんなのを横目に下へ下へと下っていく。

途中でピクニック風に止まって、シートを敷いてワインを飲んだり、おやつを食べたりもしたが、下山の時間を考えると、どうしても移動しなければならず、キャンピングカーの人たちのようにはじっとできなかった。


それでも、写真を撮ったり、バイクで山頂に上がっていくローディーたちを見たりと雰囲気を楽しむことはできた。



← ひかれるって…(^_^;)

徒歩組みは下山しつつある程度の所まで下って観戦。バイク組はゴールに近い地点で観戦。
話に聞いていたキャラバン隊は16時台だったかな。



かなりの時間、いろんなスポンサーのいろんなグッズが配られ、拾うのに夢中。
(特に嫁が・・・)

キャラバン隊が通り過ぎ、一区切りついたので、少し下まで下山してヘアピンのある区間で観戦することに。
他の人とは結局離れてしまい、嫁と二人で見ることに。





谷を挟んで正面の山肌には道(コース)が見え、向こうの山は向こうの山で、キャンピングカーの列が見えた。
選手の先頭に合わせてヘリコプターも飛んでいるので大体どの辺に選手が来ているのか何となく分かる。



目線より下にヘリがきてしばらくすると逃げの選手が一人で上がってきた。

応援の声も下から序所に大きくなり、まわりの雰囲気も一気に最高潮に。すげーよ・・・(^_^;)
おとなしそうにしていた女の子も別人のようにはしゃいでいる。



↓ やたら楽しそうに話しながら登坂中。お〜い…レース中じゃないのかい?(^_^;)

嫁はまあ、いつもと変わらないハイテンションで・・・。
新城選手が上がってきたのは先頭が来てからしばらくしてからだった。
6〜7名ほどのパックになっており、通り過ぎるのは一瞬。





動画を撮りつつ、応援もしつつって感じで、ツールの観戦は終了。

その後、メイン集団を見送り、下山開始。       ↓落ちるって・・・(^_^;)

歩き始めても選手がパックで来たり、パラパラと登ってきたりと少しの間は続いたが、それも終わると一斉に観戦客は下山開始。

選手が登っている間にも下山開始するローディーもいて、大丈夫なんかいな・・・と見ていたが、特にとがめられる様子も無く。

さすがに一番最初の選手が上がってくる直前に下山していた自転車乗りは、観客に注意されて停まったが。(当たり前だ・・・(-_-;))



バスに戻ったのが、6時35分ころ。

新城がチームカーからおり、目の前を通過したのは嬉しかったが、まわりも新城コールが起こって、 自分の声は届かず。人気あるんだ。  

ちなみに、下山は選手も一緒に下山。
一般の人に混じって選手も下ってくるのでどれが本物でどれが偽者か分かりづらい。
しかも選手がバイクゼッケンを外しているので、見分けようとすると、体型と日焼けから判断するしかない。



分かる人には分かるようで、拍手で見送る観客もいた。

でも間違えて一般の人に拍手をするのもやだしね・・・(^_^;)
ただ、これだけファンと選手が近いスポーツも他にないな〜と。





足がパンパンになったので、もうぐったり。
バスに乗り、一安心。

と思ったら今度は一本道が大渋滞。



大型トラックが道をふさいだり、ツール関係者の車が優先だったりと道はぐちゃぐちゃ。

キャラバン隊の特殊車両が、解体されていたのは面白かった。
上に乗っていた派手なおねーちゃんが解体を手伝っていたが、明らかに眉間にしわがよっている状態。

あれだけ毎日1日中笑顔を振りまいていたらそうなるわな・・・(^_^;)
                         ↓毎日これを繰り返すんだよ…(^_^;)


渋滞を抜け、宿に戻ったのは9時半頃?
普段運動しない嫁もぐったりでしばらく動けず。

キャラバン隊からもらったグッズの整理や着替えの洗濯を小休憩の後やったが、就寝は10時半頃。
その後、嫁が復活して片づけをやってくれたらしいが全く気づけず。スマヌ。



24日へ


追加:洗濯の方法

シャワーを浴びる



着替えて、部屋にロープを張っている間に浴槽に湯をためる



浴槽に洗濯洗剤を投入、かき混ぜ



洗濯物を浴槽に投入(液体の小包装が便利)



グルグルかき混ぜる



湯を流す



すすぎの為に再度湯をはる



グルグルかき混ぜる



湯を流す



ある程度手で絞る



小さい物(下着等)からバスタオルにくるんで体重をかけ、脱水作業



大きい物を最後にバスタオルにくるんで体重をかけ、脱水作業



部屋に張ったロープに洗濯ものをかけ空調をつける


バスタオル脱水はかなり有効でしっかり水分が抜けた。
近くにコインランドリーが無い状況で洗濯をしなきゃならない場合はかなり使える。






【 7月24日(木) 】

※1ユーロ:142円くらい 

観戦2回目。(ツアー本体は観戦3回目)
6時半起床、7時朝食、8時出発。

エタップで走ったコースをツールの選手が走る日で、宿から観戦ポイントまでは比較的近い。

自走組は8時に宿を出発。
バスで移動組はバイクをバスに積み込み、現地まで。

ところが朝からバスのエンジンがかからないとかで出発が30分ほど遅れてのスタートとなった。
毎日いろいろ事件が起きる。まじで(^_^;)


フランスで自転車に乗れる機会はこれで最後になるので、自走組は宿から自走でサイクリングに。

 
バスに自転車を積み込んで会場付近を自転車で散策する人はバスで、自転車に乗らない人はバスで会場まで移動。
結構自由に行動できる。

全部食べてみたい♪ 

この日、自走組は会場に向かわず、別のコースをサイクリングしに行っていたようで、とても綺麗な景色の写真をやまさんが撮られていた。


今回、やまさんは動画も撮影されていて、走行の様子がよく分かった。

さて、自分はというと、自転車をすでに梱包済みなので、バスで会場まで移動。

エタップで走ったコースをプロが走るので興味津々。

会場着は9時頃?


選手通過予定時刻が17時頃とかなり時間の余裕があったので、すぐ近くのカルフールへ嫁と買い物に。

店の立地とか印象がマックスバリューに近い気がする。

ただ、店に入るとツールドフランスの案内看板があったり、グッズが売っていたりと、日本のスーパーには無いものがたくさん。

ここのカルフールは数日前に行ったカルフールより規模が大きく、商品数も多かった。

 ← レース本体が到着するちょっと前までこの状態。朝からほとんどこの状態で1日を過ごしていた。

これはこれでなかなかすごい事かも…だってただの駐車場だよ(^_^;)

 ↑魚の皮ははがされているのが多かった。
  白身魚?皮付きの方が好みなので、残念。

←バスの中。後ろ部分のシートを外してバイクを積めるようにしている。







休日〜♪って感じ。気持ちよさそう



↓じいちゃん、そのホイールどうするの?とめっちゃ聞きたかった・・・。




パン・チーズ・加工肉・パスタ・スープが日本よりかなり安い。
また、野菜は結構高めでサラダ用の野菜は(すでに袋に入っているやつ)は日本で買う何倍かという印象を受けた。

クノールスープの種類と在庫量は日本とは比べ物にならないくらい多かった。
そんなにスープ好きなの?(^_^;)

料理もどこも野菜は少なめなので、元々野菜を摂取しないお国柄なのか、食物繊維はこの旅中ほとんどとらなかった気がする。

お昼はカルフールで買った食材を組み合わせてバスの横で食べた。天気はよく、日差しも強めだが、風は涼しく、日影はかなり過ごしやすい。23〜25℃くらいかな?

2時か3時くらいにコースを歩き始める。
バスを止めたのはオタカムへの登りの入り口地点。

レース残り11kmくらいの地点で、前日のように山頂までロープウェイがあるわけではない。

上まで歩いていけても、帰りがバスの集合時間に間に合わないので途中までしか登れない。

コース途中にカルフールのブースが出ているという情報が入ったのでそこまで徒歩で行くことに。毎日よく歩く(^_^;)




大会の主要スポンサーなのでブースもかなり大規模。上り口から3kmくらいの地点の広場に白いテントがたくさん設置されていて、オーロラビジョンもある。

レースの展開を中継で放送していて、状況がよく分かる。


しかも流れる映像が、自分のエタップで走ったコースと
同じなので、景色の復習もできるしとてもおもしろかった。
同じ坂でも「景色が流れている」し、ありえないスピードで
走っていることがよく分かった。

ツールドフランスのグッズ販売から何かの募金活動、
イベントを盛り上げる為の、グッズばら撒き等、
観客を飽きさせない。ちなみにグッズを撒くのは
日本の餅撒きと同じでの手がどわ〜っと天に向かって伸びる。



老若男女、すごい勢いで取りにいくので、
もみくちゃにされた(^_^;)しかも大人も真剣なので子供があまり取れない。いいのか?

それで・・・( ̄ω ̄;)

最後に台の上でグッズを投げていたおねーちゃんが着ていたシャツを投げた時はさすがに我を忘れてしまったが…
エヘ

ブラジルのダンサーが来ていて、サンバを踊ったり、ちんどん屋が通りがかってにぎやかになったりと会場はかなりにぎやか。o( ̄ー ̄;)ゞううむ、これはすごい。

また、嫁と待っている間も、日本人と分かるのか、時折いろんな人が話しかけてくれる。

嫁も英語ができないのを気にせず積極的に話しかけたりするので、楽しく過ごせた。
単語をつなげるだけでもどうにかなるもんだ。





トップ選手がツールマレー峠を下る少し前からキャラバン隊が通過し始め、
前日と同じようにグッズを車から投げてくれる。

前日と違い、人の多いところで見ていたので グッズを手に入れられる確立はぐっと低くなり
ほとんど手に入らなかった。(ゼロではないけど)



見ていると、地面に落ちたグッズを拾おうとして次のキャラバン隊に
轢かれそうになる人もいて、見ていて結構ひやひやする。
子供が転がったボールを拾おうとして車に轢かれかけるアレだ。



ツールマレー峠を下ったら、オタカムの登りはもうすぐそこ。
小さかったヘリコプターがだんだん大きくなり、
目線の高さまで上がってくる。
観客ももうオーロラビジョンを見なくなり、道に集まってくる。

車(関係車)はどんどん上がってくるし、かなり危険な状態。
よくこれで死人が出ないもんだ(^_^;)


トップの選手が通過する直前から歓声が下から嵐のように押し寄せてくる。選手が通過する瞬間は歓声はMAX!

前日見ていた箇所も盛り上がっていたが、この日見ていたのはかなり人が多い所。尋常ならざる盛り上がり方がすごかった。






【 旅編3へ 】