るみちゃんの未来の自分へ

エタップデュツール(旅編4)





【 7月26日(土) 】つづき


最初に入ったところでいきなり別の列がある。とりあえず並んでみたが、なかなか進まない。

仕方ないので、列から離れ、別の入り口から入ってみた。館内で自動音声ガイド(無料)を借り、適当にうろうろ。

たま〜に係員がいて、逆方向には進まないで下さいと言われる。ここは学生時代に祖母と見に来たところでなんとなく記憶には残っている。


有名な鏡の間はもちろん、そのほかの部屋も立派な雰囲気。人混みがすごく、荷物にはかなり神経を使ったが、大きな問題はなかった。
15時頃まで館内をうろうろ散策し、飛行機の時間もあるのでちょっと早いが宮殿を後にした。


帰る際に、入って最初の行列が何だったのか確認しに行くと、自動音声ガイドの貸出し待ち行列だった。

なんだ、無理に並ばなくてもよかったんだ…(-_-;)

15時半頃、再び鉄道へ。最後にシテ島という所へ立ち寄り、空港へ向かう事に。

この時点で、空港到着予定時間はぴったり合うはずだったのだ。

 つ づ く



数回鉄道を乗り換えて「シテ島」のある駅へ。

16時45分頃、到着。ちょっと駆け足で建物を見て回る。ノートルダム大聖堂がある島なのだ。パリ発祥の地とも言われているらしい。

最初に通った道が間違っていて、別の建物を見てしまった。
あれ?おかしいぞと思って、島の反対方向へ進むとノートルダム大聖堂が出てきた。


道を間違えたことで時間カツカツに。
中へは入らず正面だけ見て記念撮影。
駆け足で空港に行くためのメトロへ向かう。
しかし、最寄りの駅で、空港に行けそうな地下鉄はこんな時に限って工事中。


走りに走って、やっと乗り込んだ地下鉄。

空港へ向かう車両がどれか分からず1人の女性に聞く。すると、目の前に停まっている車両は空港へは行かないとの事。
これに乗っちゃダメ的な事を言っている。

後で分かったことだが、途中駅で止まってしまう車両だったみたい。そうとは理解できず、別の人にも聞いてみた。
すると、自分たちも空港へ向かう途中だから一緒に行こうと言ってくれた。

地元パリのご夫婦らしい。 これからどこそこの国に行くとか。

心強い味方ができたのもつかの間。不運は続く。

一緒に乗り込んだ車両はそのまま乗っておけば空港にまでつくはずだったのだが、途中の駅でストップ。


乗っていた客も全員降りた。時間がさし迫る。

状況が全然分からないが、どうやら何か問題が起きたようで、乗っていた線がストップしているらしい。まじで


多くの客が空港に向かうつもりだったらしく、スーツケースを持った人が多かった。ご主人が駅のスタッフを捕まえて話を聞いてくださった。

別のルートからならいけるかも(かも?)という事でとにかくついておいでと。

嫁と自分は急いでいたので、二人分のタクシー代も出すからタクシーで行きましょうと伝えたが、「
ベリーエクスペンシブ」と言われ、却下。えくすぺんしぶ・・・

・・・あ、「(料金が)高い」か。

飛行機の出発時間も伝えたが、「たぶん間に合うよ」と言って、あまり動じない。

ちなみにご夫婦の飛行機の予定時間は自分たちより1時間後らしい。そりゃ、慌てんわ…(-_-;)

こっちはもう顔から笑みが消え、心臓バクバク、顔は蒼白状態。やばい、マジで間に合わんかも・・・。 帰れんかったらどうなるんやろ・・・。

追加で1泊して飛行機の予約を取り直して、会社に連絡して…
ひぃぃぃ〜



嫁が持っていたガイドブックは郊外の路線が載っておらず、どこをどういう風に回れば空港に行けるか分からなかった。

分からない土地を分からない方向へ移動するってのはかなり不安なのだ。

ご夫婦はこっちの不安を察してか、時折話しかけてきてくれる。こちらは片言の英語だが、何とか意思疎通は可能だった。

迂回ルートの路線も、同じことを考える人でごった返しており、 満員で乗れなくなったトラムを1本見送った時は、 「
もうダメダ・・・」の
5文字が頭に浮かんだ。


がまんしてついて行くと、最初に乗った線に合流。
改札出口で切符を差し込むと、4人ともエラーが出たが、強引に突破。
おいおい・・・マジか


空港に着いたのは19時15分頃だった。

離陸が21時という事で、出国審査等があるのでもう大急ぎ。お二人にお礼を言ってここまで案内してくれたお礼を渡そうとしたら、遠慮されてしまった。

無事に空港に着いた安堵から嫁は泣き出すし、困った困った。ゲートが違うので、駅を出たところでお別れ。
ありがとうございました!

自分は自転車やスーツケースを手荷物預けに預けているので取り出しに行き、
嫁はカートを取りに行く。作業分担で効率化をはかる。

走れ〜!

重量バランスを変える為、買った土産物を詰替え、大韓航空の受付へ。ここも鉄道が遅れた影響で混み気味。しかもどう見ても韓国人が多い。当たり前か…。

大きな段ボール(自転車ね)が気になるのか、しきりに前後の人が話しかけてくる。
片方の人は「自分も自転車に乗るねん」て感じで少し話がはずみ(?)聞くと、同じ飛行機に乗るらしい。
その人もあまり慌てず大丈夫だよと構えている。自分たちが焦り過ぎなのか?

あと一人で自分たちの番というところで前が詰まりなかなか前へ進まない。

やっとこさカウンターへ行くと「私は対応できません」と言いやがる。てめー!って思っても口には出し(せ)ません。別の人の所へ行き、受付をしてもらう。

対応できない理由は最後まで不明だった。
自転車もここで預けるのかと思いきや、箱が大きいので向こうに置いてねという。

持って行くと、無造作にに置かれた金属製の檻がありゴルフバッグが1つ載っていた。
え?誰もいないし、こんなところで大丈夫なの?
という雰囲気。でも時間がないし、とりあえず、置くだけ置いて超過料金を支払いに別の窓口にダッシュ!

超過料金を支払い、出国審査場へ。
走りに走るので、空港スタッフからストップの指示。


何!?急いでいるんだけど!?

って言えないので、急いでいるオーラを出してみると、順番を飛ばして検査場へ入れてくれた。(もちろんパスポートと航空券を見せたけどね)
搭乗口に行ってみると、もうほとんど並んでおらず、そのまま搭乗口受付に行けた。
通ろうとするとブザー音。「超過料金分の領収書を見せてください」の指示。
さっき払ったっちゅーねんっ!

カードで支払ったレシートを見せ、無事通過。
機内に入った瞬間、一気に緊張が解けた。

後は無造作に設置されたカゴに置いてきた自転車が無事に関空まで届けられるかどうか…。
荷物を預けた時間から離陸までの時間がそんなになかったので、無造作に置かれたあのカートがちゃんと飛行機に積まれたとはなかなか思えなかった。

とはいえ、体は疲れていたみたいで、すぐに眠りに落ちた。

あとちょっとつづく


※あまりに焦っていたので、ノートルダム大聖堂以降は写真皆無の為、残った写真でゴマかします。。



2時間後、夕食が出て、食べた後再び就寝。
次に起きた時は到着2時間前だった。6時間は寝ていたことになるのかな? 帰りはあっという間って感じだった。

韓国に着くちょっと前に朝食(軽食ね)が出た。夕食もこの軽食も、パッケージは大韓航空なので韓国風なのだが、味はどう食べてみてもフランス料理。

デザートのケーキも甘くておいしかった。

往路はあまり食べられなかった食事も復路はおいしく頂けた(^ ^)v
インチョン空港に15時少し前に到着。



19時離陸なので、時間はあるのだが、インチョン空港からソウルまではかなりの距離があり、空港から出る事をためらってしまった。

空港内は免税店がたくさんあり、嫁は疲れているはずなのに眼がキラキラ。自分は旅のレポの下書きがあったので、別行動に。

嫁は買い物に、自分は待合所でレポ下書き。


17時半頃再び合流し、韓国料理を食べ嫁の買い物に付き合い飛行機に搭乗。
関空到着は21時20分頃。関空からシャトルバスで約40分くらい?自宅最寄駅で降り、次はタクシー。

バイクをどうするかというと、後部座席の足元に置くと何とか積んで積めなくはないサイズ。車内から誰かが押さえていないとダメだけど…。

運ちゃんはあまりいい顔をしなかったが、無理を言って載せてもらった。ありがとうございます〜(^^ゞ

自宅帰宅は23時少し前。
無事に帰ってくることができた。やれやれ。

いろんなことがあり、問題も多かったけど無事に終われたので ホントよかった。内容も充実していたし、嫁も初めてのパリを観光でき、またルルドという馴染みのない町を見ることができた。
かなり満足して頂けたようで。


地元の人にはたくさん助けてもらい、いろんな人との交流がとても楽しかった。嫁が積極的に話しかけていったおかげもあると思う。

エタップを何回も経験しているやまさんが一緒だったことも心強かった。往路では迎えにきて頂いたし、大変お世話になった。

ペダルさんはフランス語を話せて、困った時に代表して現地の人と対応してくださった。

チームメイトと面識があったのは驚いたが…。

Mさん、Hさんは嫁の相手をしてくれて、嫁が一人になることなく旅を楽しめた。(実はこれが一番心配だった。名目は新婚旅行だし嫁を一人置き去りにして走りに行くわけだからね。女性が参加してくれていたのは、かなり助かった)


Iさんは・・・いろんな意味ですごい人だった。
心底「この人大丈夫か・・・??(^_^;)」と感じた人だった。

Kさんは動画を撮影してくださっていたが、いつか見られるのだろうか?
機会があればまた見てみたい。

一緒に行った参加者の皆さん、とてもいい思い出ができました。
ありがとうございました。またどこかでお会いしましょう(^^ゞ

  お し ま い