るみちゃんの未来の自分へ

意図的中切れ


作成日:2015/2/17
複数人で公道を走る際に気を付けなければならないのが、

車との関係。今回も安全に走行するための走行技術についてです。


7〜8名ほどのグループならまだ大丈夫かと

思うのですが、10人を超えてくるような集団走行になる場合、

車との関係を考えて走る必要が出てきます。


あまり集団が縦長に伸びた場合、車から見ると、

追い越するのにかなりの距離が必要になり、

集団が大きければ大きいほど追い越しづらくなります。

そこで、運転手はイライラしてクラクションを鳴らす事になります。


ロードに乗り始めた方には少し難しい走行技術に

なりますが、「意図的中切れ」を発生させる技術を

身につけるようにしてください。


10人くらいの集団なら5番目走者になった

時点で、前の人との車間を大きくとる。

条件は様々ですが、たとえば100m空けるとか200m空けるとか。


具体的に何メートル空ければ車が

追い越しやすくなるかというのは、その集団のレベルと、

車の運転手の感覚、道路幅や対向車の交通量に左右されるので、

具体的にどのくらいというのは言えません。


ただ、車があまりストレスを受けずに

自転車集団を追い越していけたら事故は減らせると思います。

この走行技術は「車に安全に追い越してもらう為の技術」だと思っています。


知らない道を走る際はどうしても「前に追いつこう」という

意識が無意識に働いてしまい、中切れを起こすまいと、

スタート時に分けていた集団が、引っ付くことが多々あります。

気が付けばなが〜い自転車の列の後ろに、

追い越せない車がずらっと並んでいる、って光景に。


そういう時は、”自分がその集団のどの位置にいる”のか。

誰が中切れを起こせば、後ろにいる車が

この自転車集団をうまく追い越していけるのか、

をちょっとだけ目で見て考えるようにしてみてください。


信号や交差点などで、前の集団に追いついてしまった場合は、

あえて次の赤まで待つか、一緒にスタートしても、

前の集団より時速1kmだけ遅く巡航すれば、

じわじわ離れていくはずです。


また道幅が狭く車が追い越せそうになければ

路肩に止まって、先に行ってもらう事も必要になるかもしれません。

そういった事も安全走行技術の一つだと思います。


レースでない限り、前の走者は後続が道に迷わないように

気を配る必要がありますし、そういった意味からも中切れは

怖がるものではないです。(※レースは別)


あくまで、ツーリング時で参加人数が

10人を超えるような場合に限りという事ですが。

※もちろんこれも走るコースや地域、交通事情、

参加者のレベル等により数字は変動します。


初心者だけではなく、中級クラスの方でも

前に追いついてしまった後、長い集団で走ってしまう事が多いです。


なが〜い目で見た場合、車との共存を図らないと

どこかで趣味としてのスポーツ自転車がハタンしてしまうと思います。

いろんな規制がかかったりして・・・。


次に集団で走るときは、ちょっとだけ意識してみてください。


 お し ま い


※このコーナーの目的は「集団で安全に走る技術を高める」

目的で書いています。もっとこうすればいいよとか、

これは違うんじゃない、的なコメント大歓迎です。